ボラセンノート:ボランティア講座 書いて伝える『要約筆記』

要約筆記イラスト

 ボランティアセンターでは、年間を通してボランティアに関する様々な講座を開催しています。手話や点字、障害者のガイドヘルプ等の講座受講をきっかけに、多くの皆様にボランティア活動に参加していただいています。その中で、今回は11月に開講予定の『要約筆記入門講座』について少し触れてみたいと思います。
 要約筆記とは、耳の聞こえない、聞こえづらい方へ話の内容を要約し文字で書いて伝えるという、筆談のような伝達手段です。耳が不自由になるまで普通の生活をしてきた中途失聴者や難聴者の方にとって、手話の習得は難しい場合があり、要約筆記は非常に助けになるものです。
 さて、人が1分間に話す量はどれくらいだと思いますか。これは字数で表すと約350字と言われています。では、1分間に書くことができる量はいかがでしょうか。こちらは約70字だそうです。話す量と書く量ではこんなに違いがあるのですね。人が話す情報量の多さに対し、それを文字で表し、必要としている方に伝えること、それを可能にするべく要約筆記は存在しています。先ほど「筆談のような」と言いましたが、要約筆記は筆談とは少し違い、話のほとんどを書いて伝えるのではなく、簡略化した文字表現も用いながら内容を要約して伝えます。また、複数人で話をする場面や、大勢に伝える必要がある場面でも要約筆記は有効です。スクリーンに投映して伝える方法や、手書きの他にパソコンを使用する方法もあります。
 11月の講座では、要約筆記について講義と実技を交えて学ぶことができます。10月に申込受付がありますので、興味のある方はご参加をお待ちしております。(詳細は来月のぼらめ~とやぼらんてぃあ通信に掲載予定です。)
 講座をまとめた『ハピ+(プラス)』という冊子もご用意しています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

2022年09月07日|ボランティア月刊通信のカテゴリー:ボラセンノート