ボラセンノート:需要が高まる傾聴

傾聴をしている人

 話や音楽などを『きく』という漢字は『聞く』『聴く』の漢字を使うのが一般的ですが、これらの漢字の意味や使い分け方をご存知でしょうか。国語辞典によると、『聞く』は音を耳で感じ取る、自然に耳に入ってくる、『聴く』は聞こうとして聞く、注意してよく聞く、となっています。ボランティア活動や日常生活などでは「聴く」ことが、コミュニケーションを取る上で重要ではないでしょうか。
 『聴く』の漢字を使う傾聴とは、相手に寄り添いの心を持ち、耳や目や心を傾けて話を聴くことを指します。近年では特に高齢者施設から、利用者様の話を聴いてほしいといった依頼が増えています。依頼の背景には、「職員が話を聴いてあげたいけど、時間を作ってあげられない。ボランティアさんが傾聴してくださると、大変助かる」といった声があります。
 本会がサポートしている傾聴ボランティア連絡会では、傾聴のニーズのある施設への傾聴ボランティア派遣のコーディネートを行っています。とは言ってもあくまで活動者は、個人での活動がメインですので自分で施設を選び、自分の都合のつく時間に、自分のペースで活動して頂けます。連絡会では年に3回程度、研修会も兼ねた定例会を実施し、会員の技術向上に努めています。  
 また年に1度、新規活動者向けの傾聴ボランティア講座を実施し、活動者の養成を行っています。内容は、傾聴やボランティア活動についての講義や参加者同士で傾聴のシミュレーションを行うなど、理解を深めていきます。
 話を聴くことは、特別な技術は必要ありませんし、ボランティア活動未経験の方にもおすすめの活動です。ぜひ、講座を受講して傾聴ボランティア活動をしてみませんか。ご受講お待ちしております。

2023年12月07日|ボランティア月刊通信のカテゴリー:ボラセンノート