ボラセンノート:アフターコロナ2

マスクを外す人

 この時期、真新しいランドセルを背負った新小学一年生、まだ体に馴染んでいない学生服・セーラー服を着た新中学一年生、ちょっと大人びた感じの新高校一年生が目を引きます。今年度がスタートして早1カ月、緊張気味だった彼ら彼女らもそろそろ新しい生活に馴染んで来たのではないでしょうか。また、3月13日からマスクの着用が任意になったことで、児童・生徒の学校生活はもちろんのこと、私たち大人の生活もコロナ禍を経て大きな変化の時を迎えています。
 マスク着用の状況については、3月に行われた学校の卒業式などでは、多くの子ども達が『マスクを着用して参加』とニュースでは報じていました。丸3年という長い期間をマスク着用で過ごしてきた子ども達にとっては、『素顔を見せるのが恥ずかしい』『自分だけ外していたら周りにどう思われるか』などの心理的要因が、マスクを外すことへのハードルを上げていると言われています。これは、子ども達だけでなく私たち大人も同様で、オンオフ問わず、まだマスクを着用している人が多いように思います。
 5月8日からは、新型コロナウイルスの感染症法上の取り扱いが、2類相当から季節性インフルエンザ等と同様の5類に引き下げされます。「アフターコロナ」の大きな転換期を迎えますが、マスク着用や新型コロナウイルス感染予防のための『新たな生活様式』など、既に私たちの生活において習慣となったものを変えていくには時間が掛かります。無理に周囲に合わせて急ぐ必要はありません。自分自身のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。

2023年05月11日|ボランティア月刊通信のカテゴリー:ボラセンノート