令和3年度「ボランティアネットワークに参加するグループ紹介」vol.11

書き手:HDS K9 杉原久依
「捜索救助犬1捜索救助犬とは」

捜査救助犬

 HDS K9は、犬と共に人命捜索活動や地域防災・災害対策意識を高めるとともに犬との関わり方を社会に広める事を目的として、2018年11月1日に発足しました。「少しでもはやく ひとつでも多く その命を見つけるために」との思いで、犬との共存・共生の社会を伝えられる捜索救助犬活動チームを目指しています。

 捜索救助犬とは、不特定な行方不明者を捜すように訓練をしている犬です。犬は優れた嗅覚・聴覚を活かし、地震や台風などの自然災害により、壊れた家屋の瓦礫に埋もれた人、狭隘空間に閉じ込められた人、土砂に埋もれた人や平時においても道に迷ってしまった人など救助を必要としている人を捜します。
捜査救助犬2

捜査救助犬2

 私たちの活動は、犬・人の訓練をはじめ市町村の防災訓練への参加,他市消防や他団体との合同訓練などです。会員は仕事の合間を縫って、訓練やこのような活動に参加しています。今年度の活動はコロナ渦の中、外部と関われる事がなかなかありませんでした。その中での主な活動は、訓練では捜索救助訓練を絡めたヘリコプター搭乗訓練、実動では昨年7月に発生した熱海市土石流災害での捜索活動です。近場という事もあり、発災当日に現地へ出発し、翌日には捜索活動に携わる事ができました。
 残念ながら今現在で1名の方の行方が未だにわかっていません。こういった事態を少しでも減らすお手伝いができるような存在でありたいと願い、訓練をしています。

 

2022年03月02日|ボランティア月刊通信のカテゴリー:つなげ手ねっ!と